202106.04

食品等輸入申請書をマスター

食器を輸入販売する際には絶対申請が必要な食品等輸入申請書。
今回、ベトナムから食器を輸入しようとしています。
再び申請書を検疫所に提出。今回は申請書の書き方を詳しくご紹介します。

■配送業者から連絡がくる

まず、国際配送業者(大体はUPSかDHLかな?)から連絡がきます。
業者にもよりますが、EcolatteはほとんどUPSから連絡が入り、ご丁寧に申請書類をメールに添付してくれます。
添付されている書類は2種類。

  • 食品等輸入申請書(Excel形式)
  • カタログ(Word形式)

この2種類の書類を記入して検疫所に郵送しなければいけません。

■書き方

食品等輸入申請書

記入する箇所が多いと思った方、大丈夫です!実はそんなに記入する箇所はありません。
まず、黄色枠内を入力。

(4)輸入者コードは不明なら空欄でも大丈夫です。
(7)製造者名、住所・コードと(8)製造所名、住所・コードですが、違う場合はそれぞれ記入。
不明な場合は同じでも良いかと思います。

この箇所は配送業者が入力してくれている場合もありますが、記入がない場合は調べなければいけません。
(20)事故の有無及びある場合はその概要:ほとんどの場合は「無」に○で良いと思います。

赤枠内を入力します。ここで注意したいのは(37)備考欄。
ここに何を入力するかというと、「品名」「素材の詳細」を入力します。
Ecolatteの場合、ロゴ印字されたストローを輸入したいので、

「品名:○○
コーディングされていません。防黴剤等の薬品も使われていない。印字はレーザー刻印なので、着色料は使われていません。」

と入力しました。
そうです、「その商品にコーディング材が使われているか?」「体に悪影響を及ぼす薬剤等が使われていないか?」を入力する必要があるのです。
コーティングされているならば、その素材も記入する必要があります。

各種コードは下記ページよりご確認ください。

NACCS掲示板 業務コード集

カタログ

配送業者によって画像のような文言が入っている場合と、入ってない場合があると思います。
この書類には・・・

  • 申請する会社名・住所・代表者名・電話番号
  • 商品名
  • 製造者名・住所
  • 製造所名・住所
  • 商品の素材(食品等輸入申請の(37)備考欄をそのままコピペ)
  • 商品の画像(カラー)

を記載します。
ページが複数枚になる場合は、ページ数も入れましょう。

■すべて入力したら郵送!

必要部数を用意して、検疫所に郵送します。

  • 食品等輸入申請書:2部
  • カタログ:1部
  • 返信用封筒:1部

郵送して何も問題がなければ、許可証が返信用封筒で送られてきます。
書類に何か不備があると電話で「ここ修正してください」と連絡がきます。
この審査を通らないと輸入できません。税関審査を通れないんです。
初めてこの書類を申請するときは本当に戸惑いましたが、申請前に電話で問い合わせることも可能ですので、迷ったときは検疫所に電話してみるのも良いかもしれません。

■まとめ

あくまでもEcolatteが食器を輸入する際におこなった入力方法です。
素材が違えば記入する箇所も増えるかもしれませんし、必要な情報も異なる可能性はあります。
1つだけ言えることは、仕入れ先店舗と円滑な連絡がとれないと時間がかかりすぎます。
時差の問題があるので、返事が遅いこともあるでしょう。
筆者も必要な情報がそろわなくて困りすぎた経験もしました。
そうゆうときは仕入れき店舗のHP(商品ページ)を隅から隅まで確認・検疫所の人に相談するのが良いです。
あとは似たような商品を探して参考にしたり…。
面倒って思うかもしれませんが、食器の輸入販売には避けては通れない道です。
参考になれば嬉しいです。

2021.06.04  ec-staff