「売る商品」によって資格は必要になります。それは皆さんもなんとなく想像がつくかと思います。
ECサイトに限らず、というところにもなりますが、何を売る場合に資格が必要なのでしょうか?
一緒に見ていきましょう!
■商品別に見ていこう
食品
「食品衛生責任者」の資格、「食品衛生法に基づく営業許可」を申請する必要があります。
「食品衛生責任者」:1日講習を受けると取得できます。
「食品衛生法に基づく営業許可」:立入検査を受ける必要があります。
申請場所:保健所
医薬品
前提として、「店舗販売業許可」を受けている必要があります。
その他、第一類医薬品を販売する場合は、薬剤師の資格が必要。
第二類医薬品、第三類医薬品を販売する場合は、登録販売者の資格が必要です。
※「健康食品」について
健康食品も「食品」なので、食品を売る場合と同様な資格が必要となりますが、
医薬品成分を含む健康食品は「医薬品」とみなされます。
余談ですが、モール系での販売が結構厳しいルールがあります。
サプリなど手軽に飲める健康食品の健康被害等もニュースで流れたり、レビューもあまり良くない事が書かれているのもたまに見かけます。
今後も更に厳しいルールが制定される可能性もあると思います。
酒類
下記のどちらかの資格が必要です。
1.「一般酒類小売業免許」:同一都道府県の消費者を対象とする場合
2.「通信販売酒類小売業免許」:2都道府県の消費者を対象とする場合
自社の都道府県だけの消費者を対象とするのはECサイトではなかなか検討しないと思いますので、2.を取得した方が良いですね。
また、国産の酒類を販売する場合は、仕入先から交付された課税移出数量証明書の提出も必要です。
海外の輸入酒を販売する場合はこの証明書は必要ありません。
申請場所:税務署
・・・お酒はなかなかハードルが高いですね。
中古品
「古物商」の資格が必要です。
こちらは都道府県別で取る必要があり、支店や営業所がある企業は、その都道府県で取得する必要があります。
種類が13種。取扱う商材の種類を選択し(複数可)、申請します。
美術品 | 衣類 | 時計・宝飾品 | 自動車 | 自動二輪・原付 | 自転車 | 写真機 |
事務機器 | 機械工具 | 道具 (CD,ゲームも含む) | 皮革・ゴム製品 | 書籍 | 金券 |
因みに、第三者の中古品を売る場合に必要であり、自分の物をフリマアプリやオークションサイトで販売するのは必要ありません。
申請場所:所轄警察署
化粧品
国内メーカーの化粧品を販売する場合には必要ありません。
海外から輸入して販売する場合には「化粧品製造販売許可」が必要です。申請場所:厚生労働省。
また、輸入する場合には地方厚生局へ「化粧品輸入届出」も必要です。
「薬用化粧品」は法律上「医薬部外品」となるので、医薬部外品についての許可も必要です。
申請場所:保健所
化粧品を輸入して販売する場合は、気をつけたいポイントですね!
■モールでの販売
各々のモールで独自のルールや規約を設定している場合があります。
また、販売禁止商品もあったり、衣類のブランドによっては審査があったり・・・資格が必要ない商品にもルールがある場合があります。
正直、見落としがちです。
上記の資格の他に提出書類が必要になる場合もありますので、
■まとめ
資格申請してから取得まで2ヶ月以上かかる場合もありますので、もし該当の商品を販売する予定なら、期間に余裕を持って申請しましょう。
また、取得したらサイトに表記することもマストです。
ちゃんと資格を持っている店舗が販売しているのか、誰が責任を持ってその商品を販売しているのか、お客様も気になりますよね?
資格を持っていることでマイナスになることはないと思うので、取得して、取扱商品の幅を拡げるのも考えたいところです。