202011.12

是非取り入れたい「ライブコマース」

昨日11月11日は「独身の日」ということで、アリババのセールが毎年話題になりますね。
今年はこのセールで多く提供されていたのが「ライブコマース」。
この「ライブコマース」により売上も大幅アップに繋がった企業もいたそうです。
近年、国内でも取り入れている企業が増えてきて話題ですが、一体どうゆうものなんでしょうか?

■「ライブコマース」とは

ネットショップにライブ配信を融合させたもの
今まで、動画などの映像を見ながら購入する、というのはテレビショッピングが思いつきますが、これの「インターネット版」と考えて良いでしょう。
人気のインフルエンサーに商品を紹介してもらうと、その効果は爆発的です。
動画配信を通じて商品の魅力や使い方などをわかりやすく紹介でき、消費者はそれを見ながら購入できます。
動画配信しながら消費者とチャットも行え、販売者と消費者の距離が縮まります。
「非対面」でありながら「非対面ではない」感覚。そこから生まれる安心感や信頼感を得ることで購入しやすいとも言えるでしょう。

■メリット・デメリット

<メリット>

商品の魅力、想いなどを詳細に伝えることが出来る

商品ページの情報はどうしても伝わりにくい細かい点を伝えることが出来ます。
実際の商品の大きさもわかりやすいですし、その商品への想いも伝えられる。
ライブ配信ですので臨場感もあり、ただ単に商品ページを見る事以上に伝わることは間違いないでしょう。

他の人の質問も確認出来る

ライブ配信を見ている人が、販売者に気軽にチャットなどの方法で商品に対する質問が出来るのもメリットですが、他の人がどうゆうところに疑問を感じているのかがわかるのもメリットと言えるでしょう。
自分では気づかない点もあるかもしれません。
購入前の疑問や不安をリアルタイムで解消できるのは、消費者にとって最大のメリットと言えます。

<デメリット>

回線の混雑

これは販売者がどうこう出来る問題ではないですが、回線が混みあえば動画が途中で止まってしまったり、動きが遅れたりなど、可能性は全くないとは言えません。
インターネットを使っている以上、この問題は致し方ないのかもしれません。

配信までの準備、告知

配信する機材や設備が無いことには始まりません。
また、人気のインフルエンサーを起用するのであれば、誰が良いのか、人によって注目度は変わります。
せっかくのライブ配信ですから閲覧数が上がらなければ意味がありません。
そのための告知や準備に時間や費用がかかるのは当然ですね。

■導入事例

1.Rakuten LIVE

楽天市場内に出店している企業以外も利用できるライブ配信サービス。
有名人やインフルエンサーを起用することも多く、ライブ配信画面から購入までが大変スムーズに行えるのが特徴です。

2.au PAYモール

au PAYモールの「ライブTV」。
筆者もたまに見ますが、見逃した配信も見れるので嬉しい。
1時間以上の長い動画もあれば、1分半ぐらいの短い動画もあります。
動画サイトを見る感覚と同じです。

3.ルミネ

若い女性に人気のファッションビル「ルミネ」。
こちらはInstagramのルミネエスト新宿公式アカウントにて、2018年に初めてライブ配信しました。もちろん配信商品はルミネのネット通販で購入可能。
商品の紹介だけでなく、コーディネート提案など、洋服を購入する際に欲しい情報が盛り込まれていたそうです。

■まとめ

今後更に導入する企業は増えそうですが、どんな動画にするか、何の商品を紹介するか、台本必要だよね?など準備は相当大変だと感じます。
しかしそこから爆発的に売れる可能性はあるでしょうし、何より顔が見えないネットショップで、顔を見せる非対面接客は、消費者にとって安心感を得られる最大の手段です。
まずはInstagramなどのSNSと自社のネットショップを連動させるのが良いでしょう。
筆者もいつかやってみたいなーと思います。

2020.11.12  ec-staff