202010.07

アパレルを売りたいなら

かつては「ECでは売りづらい」と言われていたアパレル業界。
しかし、コロナの影響もあり、需要が増えている。

2020年7月に経済産業省が発表した「電子商取引に関する市場調査」によると、
<衣類・服飾雑貨等>のカテゴリ

市場規模:1兆9,100億円(前年比7.74%増)
EC化率:13.87%(前年比0.91ポイント増)

大手企業が撤退などのニュースも耳にするが、市場規模は拡大している。
確かに、店舗では買えない限定モデルやEC限定商品なども目にしたり、
モールで購入すればポイントもつくので、ネットで購入した方がお得に感じる。
一方、ネットでアパレルを購入すると誰もが不安になるのが「サイズ感」。
当然試着は出来ないので、届いた後「思ったより小さい/大きい」「デザインが写真と少し違う」など、筆者を含め経験したことがある人は多いだろう。

アパレル販売をしたい企業は下記の情報をなるべく記載して(というかほぼマスト)、顧客の不安を少しでも払拭したい。

1.実寸サイズ

S、M、LだけはNG。メーカーによって差があるし、US規格かJAPAN規格でもかなりの差がある。
最低限、
トップスなら「着丈、身幅、肩幅、袖丈」
ボトムスなら「総丈、ウエスト、股下」
ぐらいは記載する。平置き実寸ならその旨も記載。

参考サイト:https://web.hh-online.jp/estores/goods/measureMens.html?sitechange=false&newwindow=true

2.着用画像

実際にモデルやスタッフ等の着用画像は欲しい。着用画像がないと、イメージが湧きづらい。
その際、「モデル:身長○○cm、Sサイズ着用」などの記載があると良い。
コーディネートに使用した商品ページへの誘導。

3.素材感

写真ではわかりづらい部分もあるため記載。
実際に着用したモデルからのコメントがあると良い。肌触りなど。

4.サイズ交換や返品可能に。

前述で記載の通り、ネットでのアパレル購入は少しハードルが高い。
最低でも1回はサイズ交換可能にしたり、返品OKにするとそれだけでも購入ハードルは下がる。

■是非取り入れたい!急速に拡がっているサービス

SNSや動画配信を利用する企業も増えてきている。例えば、

  • 実店舗のアパレル販売員が商品を着用し、SNSにアップ→そこからECサイトの購入ページに誘導
  • ライブ配信で商品を紹介しながら視聴者とチャット(質問や疑問に答えたり)→実店舗やオンラインショップに誘導

広告にもなる上、サイトでは記載しきれない情報なども紹介できる。また、SNSの方が友人・知人に紹介しやすく、そこからの流入も見込める。

もちろん時間も人も要するが、SNSの普及により今後拡大するサービスだと思う。

■筆者の個人的に欲しい商品・機能

筆者もネットショッピングユーザーである。アパレルをネットで購入することも少なくない。

そんな時、ふと思うことがある。「これがあればなぁ・・・」と。

  • 全身コーディネート商品

このセットを買えば自分でコーディネートを考える必要がない。サイズは購入者が選べる。
中には、シューズ・バッグ・アクセサリーもセットにしてフルコーデを提案販売しているショップもある。
「この店セット売りあればなぁ・・」て思うことが現状多い。
お正月は福袋として販売しても良いと思う。

  • 身長と体重などの情報を入力すると、そのショップではどのサイズが丁度良いのか教えてくれる機能。

以前「ZOZOSUIT」が話題になったが、カメラ撮影だけであれだけの測定が出来れば良いのになぁ・・・と思う。
確かにZOZOSUITは画期的なアイテムだと思うけど、正直面倒くさそう。

  • カメラを起動すると、自分がその商品をバーチャル試着できる機能。コーディネート提案。

実店舗で全身鏡を設置して、このサービスを行っているのをたまに見かける(特に着物とかドレス売っているお店で)。
ネットでは実現できないものか?

引用:https://senken.co.jp/posts/makip-virtual-fitting-mirror-18087

2020.10.07  ec-staff