202010.08

ドロップシッピングってどうなの?

ECサイトを始めたい時に、最初から在庫を持つのはハードルが高い。
そこで考えたいのが「ドロップシッピング」。
簡単に言えば【無在庫でオープンできて、発送もメーカーや卸売業者が購入者へ直送してくれる】もの。
これを聞くと「いいじゃん!」て思う方も多いかもしれない。
今回はドロップシッピングのメリット・デメリットについて考えていこう。

そもそも「ドロップシッピング」ってなに?

在庫を持たずに販売するEコマースの一種。
お客様から注文が入ったら、メーカーや卸売業者に連絡→お客様へ直送する、という仕組みです。

引用:http://akkagi.info/20150107_dropshipping/

ショップオーナーは費用を抑えつつ、簡単にネットショップをオープンできます。
メーカーや卸売業者は、オンラインで販路を拡大でき、双方がWin-Winの関係を築けます。

おおまかな収益構造:「売上金 −(仕入れ額 + 必要経費)= 利益」

■メリット

1.商品の仕入れが不要。

在庫を保管するスペースがいらないので、維持費など必要ない。

2.サイト作成や販促に力を入れられる。

梱包・発送はメーカーや卸売業者が行ってくれるので、そこに人や時間・費用を割く必要がない。

3.商品ラインナップが豊富。

色々な商品を扱うことで、その分流入も売上も増える。

4.販売価格設定・プロモーションタイミングは自由。

5.商品についての問い合わせ・クレーム対応・返品対応等も行ってくれるサービスもある。

■デメリット

1.競合ショップが多い

大手であればあるほど利用しているショップは多い。その分競合も増える。
かと言って価格を下げると利益が出づらくなる。

2.在庫管理がしづらい

競合が多いということは、1つの商品を多数の店舗で取り合っているようなもの。人気商品は誰もが売りたい商材。
リアルタイムで在庫管理するシステムを導入したり、こまめに管理できないと注文が入っても在庫切れということも。

3.仕入れ値の交渉が出来ない

仕入れ値は予め設定されている。

4.商品ラインナップが日々更新されるので、ショップの商品を入れ替えたり等更新作業が多くなる。

5.商品への知見が持ちづらい

知っている商品を選んで売るなら良いが、「愛着」は湧きづらいかもしれない。

6.売りたい商品があるとは限らない

専門業者で取り扱っている商品に限られるため、売りたい商品・ジャンルが決まっている人は契約前に確認しよう。

■どうやって始めるの?

下記のような方法で検討してみてはいかがだろうか?

1.メーカーや業者と直接交渉する

2.商品仕入れサイトでドロップシッピング可能な商品を探す

例:日本最大級の仕入れサイト「NETSEA」https://www.netsea.jp/

3.ドロップシッピングサイトを利用する

月額利用料など手数料がかかるが、手軽に始められる。

例:「トップセラー」https://top-seller.jp/

■まとめ

初期費用を抑えたくて、とりあえずネットショップをオープンしてみたい!という人にはオススメ。
副業としてやっている人もいるそう。
ドロップシッピングで成功している企業もたくさんいるだろうが、<ドロップシッピングだけ>というのは利益面で不安が残る。
ネットショップの流れを勉強しながら実績を積み、徐々に違う商品を見つけたり、販路を拡げてみるのも良いだろう。
既にショップを持っている企業は、「現時点の取扱い商品にプラスする」という考え方で、取扱い商品を増やすことで、流入アップや売上の底上げとして利用するのも良いと思う。

2020.10.08  ec-staff