ECサイトを始めたい時に、最初から在庫を持つのはハードルが高い。
そこで考えたいのが「ドロップシッピング」。
簡単に言えば【無在庫でオープンできて、発送もメーカーや卸売業者が購入者へ直送してくれる】もの。
これを聞くと「いいじゃん!」て思う方も多いかもしれない。
今回はドロップシッピングのメリット・デメリットについて考えていこう。
■そもそも「ドロップシッピング」ってなに?
在庫を持たずに販売するEコマースの一種。
お客様から注文が入ったら、メーカーや卸売業者に連絡→お客様へ直送する、という仕組みです。
引用:http://akkagi.info/20150107_dropshipping/
ショップオーナーは費用を抑えつつ、簡単にネットショップをオープンできます。
メーカーや卸売業者は、オンラインで販路を拡大でき、双方がWin-Winの関係を築けます。
おおまかな収益構造:「売上金 −(仕入れ額 + 必要経費)= 利益」
■メリット
1.商品の仕入れが不要。
在庫を保管するスペースがいらないので、維持費など必要ない。
2.サイト作成や販促に力を入れられる。
梱包・発送はメーカーや卸売業者が行ってくれるので、そこに人や時間・費用を割く必要がない。
3.商品ラインナップが豊富。
色々な商品を扱うことで、その分流入も売上も増える。
4.販売価格設定・プロモーションタイミングは自由。
5.商品についての問い合わせ・クレーム対応・返品対応等も行ってくれるサービスもある。
■デメリット
1.競合ショップが多い
大手であればあるほど利用しているショップは多い。その分競合も増える。
かと言って価格を下げると利益が出づらくなる。
2.在庫管理がしづらい
競合が多いということは、1つの商品を多数の店舗で取り合っているようなもの。人気商品は誰もが売りたい商材。
リアルタイムで在庫管理するシステムを導入したり、こまめに管理できないと注文が入っても在庫切れということも。
3.仕入れ値の交渉が出来ない
仕入れ値は予め設定されている。
4.商品ラインナップが日々更新されるので、ショップの商品を入れ替えたり等更新作業が多くなる。
5.商品への知見が持ちづらい
知っている商品を選んで売るなら良いが、「愛着」は湧きづらいかもしれない。
6.売りたい商品があるとは限らない
専門業者で取り扱っている商品に限られるため、売りたい商品・ジャンルが決まっている人は契約前に確認しよう。
■どうやって始めるの?
下記のような方法で検討してみてはいかがだろうか?
1.メーカーや業者と直接交渉する
2.商品仕入れサイトでドロップシッピング可能な商品を探す
例:日本最大級の仕入れサイト「NETSEA」https://www.netsea.jp/
3.ドロップシッピングサイトを利用する
月額利用料など手数料がかかるが、手軽に始められる。
例:「トップセラー」https://top-seller.jp/
■まとめ
初期費用を抑えたくて、とりあえずネットショップをオープンしてみたい!という人にはオススメ。
副業としてやっている人もいるそう。
ドロップシッピングで成功している企業もたくさんいるだろうが、<ドロップシッピングだけ>というのは利益面で不安が残る。
ネットショップの流れを勉強しながら実績を積み、徐々に違う商品を見つけたり、販路を拡げてみるのも良いだろう。
既にショップを持っている企業は、「現時点の取扱い商品にプラスする」という考え方で、取扱い商品を増やすことで、流入アップや売上の底上げとして利用するのも良いと思う。