202102.05

悩む楽天市場への出店

ある一つの海外メーカーが「楽天市場で販売してもいいよー」と連絡をくれた。
ネットショップを始めたい人にとって、一番初めに楽天への出店が頭に浮かぶと言っても良いかもしれない。
確かに将来的には出店したいけど今じゃない・・と思うところもあるし、審査が厳しくなって審査落ちているショップも多いという噂も聞く。
楽天市場への出店申込みをしたい場合、どんなところに注意すれば良いのか調べてみました。

■出店申し込みはWEBから

楽天市場トップページに申し込み画面へのリンクがあります。

楽天市場より筆者がキャプチャしました。

この赤枠内をクリックすると出店案内のページにとぶのですが、「とりあえず資料請求しよう」という方もいるかと思います。
資料請求すると郵送かpdf.形式か選べますが、請求したその日から楽天からの電話が驚くほどきます。
「資料請求ありがとうございますー、出店しませんかー?商材どんなのですかー?」みたいな営業的な電話です。
(これは筆者の経験なので、そうでない場合もあるかと思いますが)
心の準備をしてから資料請求しましょう。

法人と個人事業主で提出資料が異なりますが、どちらにせよ「出店申込書」と「審査書類」をWEB上で記入し、最終的に原本を提出する必要があります。

■出店審査に注意すべき点

楽天市場では出店に関する詳しい審査内容、条件等は公表していません。
仮に審査に落ちたとしても内容は明かされません。
なので出店審査について、どのような点が注意すべきかネットで調べた結果をまとめてみます。

・副業としての出店はNG:開業届を出している個人事業主はOK
・店舗連絡先は携帯電話番号NG。必ず固定電話番号で。
・実績がないと審査に落ちやすい

→ネットショップを始めたいからと言ってすぐ楽天市場に出店するのではなく、自社や他モールへ出店してショップとしての実績がある方が通りやすい。
調べるんでしょうね、どんなショップか。企業か。
・商材
→販売禁止している商材や、必要書類の提出が必要な商材がある。
売上見込みがあるかどうか、というところも判断されるのでノーブランド品は実績があると良い。
・法人、個人事業主関係なく何かしらの不安要素がある
→事業業績が悪い、事業内容がよくわからない、起業して間もない、等。
・商材や企業情報によっては審査に1カ月以上かかる場合もある
・個人事業主は法人よりハードルが高く、実店舗の写真が必要な場合も。

↓まとめ↓

出店審査で重要視されているのは「信頼性」と言われている。

■なぜ審査が厳しくなったのか?

筆者が出店していたのはもう5~6年以上前。もちろんそのショップはもうありませんが、審査が厳しかった印象はありません。
個人事業主でしたが、審査もスムーズで申し込みから1カ月ぐらいで出店できました。
なぜこんなに審査が厳しいと言われるようになってしまったのでしょうか?それは・・

「クオリティ(品質)の向上」という楽天市場の運営スタンス

2016年に掲げたこの一つの運営方針。さらにEC流通額も4兆円目前。
販売商品だけではなく、出店するショップ・企業のクオリティも向上するために審査が厳しくなったと言われています。
確かにここ5年ぐらい楽天市場は色んなことが変わり、出店側もルールが厳しくなった印象があります。
筆者の知り合いのショップ・お気に入りだったショップも何店舗か退店を余儀なくされました。
ショッピングモールを運営する側からすれば、良いショップだけを出店させたいのは当然のこと。
もちろん審査に落ちたショップが良くない、ということではなく、楽天市場の審査基準が以前よりかなり高くなったということだけは頭に入れておいた方が良さそうです。

■まとめ

ある程度の知名度がある商材・企業は問題ないでしょう。
実績を積めば楽天市場からのスカウト営業があるという話も。
(楽天市場に出店すると他モールからのスカウト営業もきたりしました)
その実績を積むのが難しいから楽天市場に出店したいのに、そんなこと言われたら困っちゃいますよね。
とはいえ、圧倒的な集客力の楽天市場。
ネットショップとしての実績を作って申込みしてみましょう。
一回審査落ちても何度も申込みしているショップもいるそうなので、そこは気にしなくて良さそうです。

2021.02.05  ec-staff